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W杯開幕2節で最多タイ22人起用…ベールを脱いだ森保Jの鉄則「誰が出ても、誰と組んでも機能する」の真価

日本代表は今大会、開幕2試合で早くも22人の選手を起用し、1勝1分けという結果を掴んだ。ケガ人が出るたびに森保一監督が口にし続けてきた「誰が出ても、誰と組んでも機能する」という鉄則が、W杯の舞台でベールを脱いだ格好だ。24日、北中米W杯グループリーグ第3戦スウェーデン戦(25日、ダラス)の前日会見に出席した森保監督はそうした異例のチームづくりの一端を明かした。 日本代表は今大会、開幕2

W杯開幕2節で最多タイ22人起用…ベールを脱いだ森保Jの鉄則「誰が出ても、誰と組んでも機能する」の真価
출처: ゲキサカ Gekisaka

 日本代表は今大会、開幕2試合で早くも22人の選手を起用し、1勝1分けという結果を掴んだ。ケガ人が出るたびに森保一監督が口にし続けてきた「誰が出ても、誰と組んでも機能する」という鉄則が、W杯の舞台でベールを脱いだ格好だ。24日、北中米W杯グループリーグ第3戦スウェーデン戦(25日、ダラス)の前日会見に出席した森保監督はそうした異例のチームづくりの一端を明かした。

 日本代表は今大会、開幕2試合でGK早川友基、GK大迫敬介、DF長友佑都、体調不良の影響でベンチ外だった追加招集のFW町野修斗を除いた22人を起用し、初戦オランダ戦で勝ち点1、第2戦チュニジア戦で勝ち点3を獲得した。オランダ戦からチュニジア戦の先発メンバー変更は4人にとどまったが、初戦で出番のなかった選手を第2戦で積極起用。多彩な選手起用のバリエーションを効果的な戦いにつなげている。

 W杯メンバー26人のうち22人の起用はA組の開催国メキシコと並んで全48か国で最多。それも日本のF組は全12グループでも最も厳しい組の一つとして見られている中、ポット1とポット3との対戦でオプション起用を臆せず行っており、厳しい戦いの中で選手起用にバリエーションをもたらす取り組みは大会の中でも明らかな異彩を放っている。

 こうした起用法について森保監督は「この大会で何か特別なことをやっているということではない」と強調。「これまでのチームづくりの中で、代表ウィークの時に毎回2試合ある中で、ほぼ選手を入れ替えて戦うことでやってきたし、誰が出ても勝つ、誰と組んでも機能するということを選手たちにも言い続けてチームづくりをしてきた」と要因を説明した。

 森保監督は第2次体制発足以降、合計89人の選手を招集してきたが、通常2試合ずつが組まれる国際Aマッチウィークのたび、招集した大半の選手を実際の公式戦で起用してきた。1試合目から2試合目にかけて大幅な先発入れ替えを行うことも珍しくなく、こうした積極起用の土壌がW杯になっても続けられている格好だ。

 さらに森保監督は「選手が入れ替わりながらチームの戦術を表現して全うするのはそう簡単ではないが、コーチ陣がミーティングで、トレーニングで、個々のグループにということで選手にいい落とし込みをしてくれて、それが毎回の活動で積み重なってきたことで、W杯の2試合でもチームとしての機能性を失うことなく、交代枠を使い切りながらプレーできている」とコーチングスタッフの働きを指摘。「選手たちが戦術、チームづくりを受け入れてくれて、真摯に前向きに取り組んでくれていることもあってだが、コーチ陣の落とし込みが選手たちのやるべきプレーを明確にしてくれている」と賛辞を惜しまない。

 森保監督によると、試合に向けたトレーニングの中でも、予定されている先発メンバー以外の組み合わせを試すことが多くあるという。

「もちろん時間がない時は先発予想組だけで試合に向けての練習になるが、2チーム組めるとしたら両面のイメージを持っての戦術トレーニングをずっとしてきた。先発がAチームだとしたらBチームもそうして常にやってきたことが効果として表れていると思う」

 会見でそう明かした森保監督だが、思い出されるのは今大会に向けたメキシコ・モンテレイでの事前キャンプだ。Aチーム側が3-4-2-1の布陣を組み、仮想オランダとみられるBチームの4-3-3布陣に対峙したポゼッション練習とミニゲームを報道陣に公開したが、その際も攻守を入れ替えながら実施していた。またその際の11人の組み合わせはいまだ試合で使われておらず、W杯直前の佳境においてもバリエーションに広がりを持たせようという志向が感じられた。

 こうした“ミックス布陣”でのトレーニングは対人練習だけでなく、攻撃パターンを意識させるクロス&シュート練習や、スローイン起点のポゼッション練習でも同様に行われており、コーチ陣と長年をかけて積み上げてきたもの。この日、スウェーデンのグラアム・ポッター監督は日本代表を「全然違う選手も集めながら、素晴らしいソリューションを出している。集団としてまとまったチーム」と評していたが、そこにはこれまで森保ジャパンが貫いてきた鉄則「誰が出ても、誰と組んでも機能する」の真価があり、スウェーデン戦でも新たな進展が期待される。

(取材・文 竹内達也)
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